4月にレビューしたScreens 4は、デスクトップコンピュータへのリモートログインと操作のプロセスを改善し、タッチスクリーンディスプレイからデスクトップコンピュータを操作する際の煩わしさを解消する多数の機能を提供しました。Screens 4.2もその流れを引き継ぎ、多数の細かな改良に加え、2つの目玉機能であるモバイルトラックパッド（リモート接続先のコンピュータでiPhoneをトラックパッドとして使用できる機能）とダークモードを提供しています。

Screensの開発元であるEdoviaは、バージョン4.2で価格設定モデルを一新しました。App Storeでアップグレード価格が設定されない場合、経済的な制約からユーティリティアプリ開発者はアプリの維持・拡張が困難になります。この点を考慮し、Edoviaは今回のアップデートで2つの主要機能であるモバイルトラックパッドとダークモードを独立したアプリ内課金で提供しました。これにより、Screens 4の既存ユーザーは追加費用なしで既存機能の改善の恩恵を受けることができ、新機能を希望するユーザーのみが有料で利用できるようになります。現在、App Storeでユーティリティアプリから持続可能なビジネスを構築することの難しさを考えると、Edoviaのアプローチは妥当と言えるでしょう。

Mobile Trackpadを使えば、2台目のiOSデバイスをトラックパッドとして使い、リモートコンピュータのカーソルを操作できます。まず、iPad ProとScreensを使って家族のiMacに接続しました。次に、iPhoneでScreensを起動しました。iPhoneの画面下部に「Mobile Trackpadを起動」というボタンがありました。このボタンをタップすると、近くにあるデバイスのリストが表示され、私の場合はiPadでした。「JohnのiPad」をタップすると、ScreensはすぐにiPhoneとiPadの接続を開始しました。数秒後、2つのデバイスが接続され、iPhoneがトラックパッドに変身しました。

Mobile Trackpad に一目惚れしました。タッチ操作デバイスを使ってリモートコンピュータに接続する際の難しさの一つは、リモートコンピュータのカーソル操作です。Mobile Trackpad は、リモートデスクトップを表示しているディスプレイからポインタの操作を切り離すことで、Screens をより自然に操作できるようにします。iPhone はトラックパッドとして設計されていないため、Magic Trackpad と操作感は異なりますが、それでも同じ画面からリモートデスクトップの表示と操作を行うよりははるかに優れた操作性です。

モバイルトラックパッドは期待通りに動作します。iPhoneの表面をスワイプしてマウスポインターを動かし、タップしてクリックします。2本指でのタップまたは長押しは右クリックに相当し、リモートデスクトップにコンテキストメニューが表示されます。

アプリにダークモードのオプションがあるのは嬉しいですね。Screensのダークモードは、美しいダークグレーです。もちろん、リモートコンピューターに接続すると、そこに表示されている内容によってScreensのインターフェースの明るさや暗さが変わりますが、夜ベッドに横になっていて、Macで確認すべきだったことを思い出して、わざわざ起き上がりたくない時などに、ダークモードのありがたみを感じるでしょう。

Screens 4.2の2つの有料機能に加え、今回のアップデートでは、アプリをより使いやすくするための多くの細かな改善が行われました。例えば、保存したリモート画面の下に小さなインジケーターが表示されます。リモートコンピューターが利用できない場合は赤、利用できる場合は緑、利用できる可能性がある場合は黄色で表示されます。これは小さな改善ですが、UIがより見やすくなり、結果として操作が高速化され、使いやすくなります。さらに、Screensのアクションポップオーバーには各アクションのラベルが追加され、それぞれのアクションが何をするのかがより明確になりました。

私はiOSとmacOSを頻繁に切り替えますが、iPadやiPhoneからMac上のものにアクセスする際にScreensは今でも頼りになるアプリです。Screens 4.2は全体的にしっかりとしたアップデートですが、特にモバイルトラックパッドが追加されたことには満足しています。これにより、Macをリモートで操作するのがはるかに簡単になります。

Screens 4.2はApp Storeで無料アップデートできます。モバイルトラックパッドは2.99ドル、ダークモードは0.99ドルでアプリ内購入可能です。