定期的に新しいことを学ぶことの大切さは誰もが知っていますが、忙しさに追われて学習の機会が奪われ、学習が不要になるようなルーティンに陥ってしまうことがよくあります。幸いなことに、iOS 12と新しいショートカットアプリによって可能になったことの一つは、Siriの助けを借りて自分だけのカスタム「ルーティン」を作成し、日々の学習をそのルーティンに組み込むことができることです。

そうした流れの中で、優れた辞書アプリ「LookUp」が今週バージョン5にアップデートされました。iOS 12のSiriショートカットを活用し、Siriから今日の単語にアクセスできます。また、このアップデートでは、新しいコレクション機能や追加のショートカットオプションなども追加されています。

本日の単語はLookUpの目玉機能の一つで、アプリ内の各単語はカスタムアートワークで美しく表示されます。幸いなことに、本日の単語のショートカットを使用していても、このアートワークを見逃すことはありません。Siriにその単語を尋ねると、アシスタントが適切な回答を読み上げ、LookUp内でその単語のポスターを表示します。これらはすべてSiri UIを離れることなく行えます。

フェデリコ氏はiOS 12のレビューで、今日の単語機能を「モーニングルーティン」のショートカットの一部として使っていると述べています。これは、LookUpのSiri機能を活用する最良の方法の一つです。ショートカットアプリで作成した大きなショートカットの一部として使うのです。こうすることで、今日の単語を、最新ニュースや今後のカレンダーイベントなど、定期的に確認したい他の情報と組み合わせることができます。iOS 12が一般公開され、ショートカット対応を含むアプリのアップデートが展開されている今、Siriを活用する方法は無数にあります。朝、昼、夜のルーティンを設定することも、個別のショートカットを設定してオンデマンドで今日の単語を聞くこともできます。

LookUpは、今日の単語へのショートカットサポートに加え、お気に入りの単語を表示するためのショートカットを作成できるほか、アプリの機械学習を活用したLookAround機能に直接アクセスすることもできます。後者のショートカットは、カメラがアクティブになり、視界にあるものを識別する準備が整った状態でLookUpに直接アクセスできます。コンセプト的には素晴らしいもので、カスタムフレーズを設定しておけば、Siriに「これは何ですか？」と尋ねると、LookUpが読み込まれ、オブジェクトを識別して定義してくれます。実際には、LookAroundが識別できるアイテムのデータベースはまだかなり基本的なものに限定されているため、アプリが何かを識別できるのであれば、おそらくアプリの助けを借りずに自分でも同じことができるでしょう。

私のお気に入りのショートカットオプションの一つは、クリップボードから単語を抽出してその定義を表示する機能です。キーボードから手を離さずに⌘Cで単語をコピーし、カスタムショートカットフレーズを音声で起動すれば、アシスタントがすぐに応答します。定義はSiri UI内のリッチカードに表示されるので、文章作成中に使える便利なツールです。

バージョン5では、LookUpに全く新しい辞書ソースが追加され、より優れた定義に加え、例文や技術ノートといったより広範な文脈情報も提供されます。また、「コレクション」という便利な新機能も追加され、LookUpユーザーは自分で作成したコレクションに単語を追加することで、自分だけの語彙ライブラリを構築できます。コレクションにはショートカットからもアクセスできます。すべてのコレクションを表示するショートカットを1つ設定し、各コレクションに含まれる単語を表示するショートカットを個別に設定することも可能です。

LookUpに今後期待したい機能の一つは、Apple WatchのSiri文字盤のサポートです。Siriでその日の単語にアクセスできるのは素晴らしいですが、その単語を1日に何度も手首で見ることができたら、受動的な学習手段として非常に効果的でしょう。

Siriは登場以来ほぼAppleアプリのみで利用でき、ここ数年でサードパーティ製アプリにも限定的に対応を拡大してきたため、長い間待たれていた存在でした。Siriショートカットによって、Appleはアシスタントの力をすべての開発者に委ね、ひいてはその力をユーザーに委ねることになります。LookUpはショートカットの可能性を示すほんの一例に過ぎませんが、Siriをこれまで到達できなかった領域へと導くという点で、素晴らしい例と言えるでしょう。

LookUp 5.0 が App Store で入手可能になりました。