Googleは本日、MacおよびWindows向けChromeベータ版のメジャーアップデートをリリースしました。このアップデートには、数週間前から開発者チャンネルで利用可能だった機能が含まれています。具体的には、パスワードの暗号化同期（同期はGoogleアカウントを介して行われ、Chromeが稼働しているすべてのマシンでパスワード、ブックマーク、拡張機能、履歴、設定を同期できます）、JavaScriptの速度向上、そして完全に再設計された設定UIが搭載されています。

新しい設定は、左側の縦長のパネルに3つのタブが整理された、よりすっきりとしたデザインになっています。特に注目すべきは、設定が独立したポップアップウィンドウではなく、新しいChromeタブとして開くようになったことです。ボタンも再設計され、他のGoogle製品との統一感が向上しました。左側の検索フィールドを使って設定項目を検索したり、メニューやタブを手動で操作し直すことなく、特定の設定ページへの直接URLをコピーしたりできます。

Javascript の改善については、Google Chrome 公式ブログで次のように報告されています。

新しいベータ版では、JavaScript がウサギのように高速化しました。12月にプレビューした新たな高速化により、Chrome の JavaScript エンジン V8 は、計算負荷の高い JavaScript アプリケーションをこれまで以上に高速に実行します。実際、このベータ版では、現在の安定版リリースと比較して、V8 ベンチマークスイートで 66% もの大幅な改善が見られました。

新しいベータ版では、GPUアクセラレーションによる動画再生の予備サポートも導入されています。Googleによると、フルスクリーンモードでのコンテンツ再生ではCPU使用率が「最大80%」低下するとのこと。もちろん、GPUアクセラレーションのメリットを享受するには、対応グラフィックハードウェアを使用する必要があります。

Mac版Chromeベータ版はこちらからダウンロードできます。新しい設定UIのデモ動画を以下でご覧ください。