Appleの次期クラウド音楽サービス「iTunes Match」は、「スキャン＆マッチ」技術をベースにしており、10月末のリリースが予定されていました。10月が過ぎ、Appleは事前発表されていたリリース日（10月4日のメディアイベント「Let's talk iPhone」でAppleのエディ・キュー氏が発表）を逃したため、現在AppleはiTunes Matchの追加テストを実施しているようです。iTunes Matchは、まだ一般公開されていないiTunesの新バージョン、iTunes 10.5.1で利用可能です。

iTunes 10.5.1の新しいベータ版が数分前に開発者向けに配信されました。これには、Appleが8月からテストしてきたiTunes Match機能が含まれています。このベータ版のリリースノートによると、iTunes MatchはApple TVでもテスト用に利用できるようになったようです。iTunes 10.5.1 beta 2には、多数のバグ修正と改善が含まれており、Appleによると、このベータ版の終了時にiCloudミュージックライブラリは削除される予定です。

iTunes Matchは現在、開発者向けベータ版で、米国限定で提供されています。ここ数週間の噂では、iTunes Matchの遅延のもう一つの理由として、Appleが米国以外の国でもiTunes Matchを展開するための国際権を取得しようとしているのではないかという説が出ていました。この噂はAppleのエディ・キュー氏自身によって確認されたようで、キュー氏は米国での展開後まもなくカナダでもiTunes Matchが利用可能になると述べていました。もちろん、Appleは9月以降に展開国を増やしている可能性はありますが、同社のウェブサイトではiTunes Matchは依然として米国限定のサービスと記載されています。

iTunes Match は、Mac および PC、iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV の iTunes で動作します。