ああ、金融アプリって本当に困る。使い続けられるアプリが見つからない。取引の追加や資産管理に関して、きちんとしたワークフローを実現できるアプリが見つからない。妥協できない。もしかしたら、私の設定がかなり複雑なのかもしれない（オンラインで複数の通貨を管理するのは簡単じゃないのはご存じの通り）。それに、これまで完璧なiOS金融アプリをリリースした開発者がいなかったというのも理由の一つだろう。本当にそう思う。MoneyBookは、私がこれまでレビューしたアプリの中では今でも最高だし、開発者たちは改善と機能追加に尽力している。特にWebインターフェースは。そろそろ再検討する必要があるかもしれない。

さて、今日はiPhone版MoneyWellについてお話します。数週間前にリリースされた時、期待が持てたので購入しました。あ、以前の「iOS版ファイナンス」の記事を見逃していた方のために言っておきますが、Mac版との同期やデスクトップ版のバックアップは気にしません。iOSでフル機能のアプリが欲しいんです。必要な時に支出や口座全体をサッと確認できるアプリ。柔軟性があり、見た目も良く、動作も速く、使いやすいアプリです。

MoneyWell はそれに危険なほど近づいています。

iPhone版MoneyWellは、「アカウント」「バケット」「取引」の3つのセクションで構成されています。「お気に入り」を保存したり、スケジュール項目を設定したりすることもできます。アプリの機能について詳しく説明する前に、MoneyWellはRetinaディスプレイに最適化されています。アイコンとUIはどちらもRetinaディスプレイ上で美しく表示されます。パスコードを設定したり、一定日数を過ぎたデータを非表示にしたり、Mac版と同期したりすることも可能です。しかし、前述の通り、私はそれらの機能にはあまり関心がありません。アプリのメイン画面は、前述のセクションごとにタブ化されたインターフェースになっています。MoneyBookのように、アプリ起動時に概要が表示されると良かったのですが、少なくとも全体的には綺麗です。とはいえ、概要を簡単に表示するスペースは十分に確保されているので、開発者の皆さんはぜひ検討してみてください。

この種のアプリではよくあることですが、複数のアカウントを作成して、ニーズに合わせてカスタマイズできます。開始残高を設定でき、作成するアカウントごとに異なる通貨を選択できるのは便利です。ようやくこれを実装してくれた人がいます。皆さん、ありがとうございます。アカウントには、異なるタイプ（当座預金、普通預金、クレジットカード、負債、投資、現金）があり、メモを添付することもできます。開始残高の入力や追加の詳細の入力は強制されません。アカウントと一緒にバケットがあります。これは、Squirrel のカテゴリと考えてください。収入と支出のバケットを作成したり（良い点）、バケット固有の統計を表示したり（良い点）できますが、複数のバケットを組み合わせた詳細を表示することはできません（悪い点）。Cydia アプリと App Store アプリにどれだけ費やしたかを、手動で合計しなくても確認できるようにしてほしいです。

新しい取引を作成する際、収入、支出、当座預金のテンプレートから選択できます。テンキーは大きく画面の半分を占めますが、Returnキーを押せば簡単に閉じられます。受取人の詳細を入力したり、メモを追加したり、バケットと口座を選択したり、日付を設定したりできます。シンプルですが、機能的です。

MoneyWellは、それ以上の機能は特にありません。取引を入力し、口座の状況を素早く確認するためのアプリです。例えば、口座の詳細な統計情報（月次または週次統計）を取得したり、異なる口座間で支出を素早く移動したり統合したりする機能はありません。これは、a) 口座を持ち、b) その口座で取引を入力するユーザー向けの、融通の利かない仕組みです。私には、もっと複雑な機能が、しかもiPhoneで使えるアプリが必要です。MoneyWellはiPhone向けの最高の金融アプリの一つだとは思いますが、このアプリに固執する気にはなれません。自分でアプリを開発するか、この秋までに何か解決策を見つけるしかないでしょう。

MoneyWellはApp Storeで9.99ドルで入手できます。値段は高いですが、皆さんにとっては十分に価値があります。美しくすっきりとしたUIと優れた機能を備えています。ただ、私にはちょっと合わないアプリです。