
ネットワーク上のコンピュータ間でのファイル転送は面倒な作業です。ホスト名を記憶しておきたい人はいませんし、IPアドレスは動的に変化することが多いからです。AppleはAirDropでこのプロセスを簡素化することに大きく貢献しましたが、特に操作を最小限にして高速転送を求める人にとっては、UIにはまだ改善の余地があります。Alfred Powerpackユーザーであれば、キーボードから手を離すことなく単純な操作を高速化できるAlfredワークフローの様々な機能を既にご存知でしょう。Alfredを使って、設定を一切せずにファイルを転送できたら素晴らしいと思いませんか?
これはまさに、 Alfred File Transferワークフローを作ったときに私が思い描いていたものです。では、どのように動作するのでしょうか?これは pyncp プロジェクトによって実現されています。数か月前、私のお気に入りのブログの一つである One Thing Well が、人気の Linux ユーティリティ NCP の Python 移植版である pyncp プロジェクトへのリンクを貼っていました。Pyncp は基本的に、LAN 経由でファイルをコピーするためのコマンドラインツールで、設定は一切不要です。1 台のコンピュータで pyncp push コマンドを実行し、2 台目のコンピュータで pyncp poll コマンドを実行するだけでファイルが転送されます。しかし、OS X で pyncp が正常に動作しないという初期問題に遭遇しました。そこで、プロジェクトをフォークし、コードをリファクタリングして動作させることにしました。
Alfred File Transferのワークフローはシンプルです。まず、各コンピューターにワークフローをインストールします。次に、Finderで転送するファイルを選択し、Alfredのキーボードショートカット⌥ + ⌘ + \を使って利用可能なアクションのリストを表示します。 「push」と入力し、対応するAlfredアクションを選択します。2台目のコンピューターでAlfredを起動し、「pull」と入力するだけで、ファイルが転送先コンピューターの~/Downloadsフォルダに転送されます。たったこれだけです!
ワークフローの実際の動作を示すビデオをご覧ください。
このワークフローはシンプルでありながら非常に強力です。キーボードだけでネットワーク経由でファイルを移動できるからです。ただし、AirDropのような暗号化やセキュリティは提供されないため、パブリックネットワークで機密情報を転送する場合は注意が必要です。しかしながら、私は自宅のパソコンで非常に便利だと感じています。このワークフローが便利だと感じられた方は、NCPをPython言語に移植してくれたFelix Richter氏に感謝の意を表したいと思います。
Alfred ファイル転送ワークフローをダウンロードしてください。
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元MacStories寄稿者。