AppleによるHTML5ウェブ開発の推進（およびiOSデバイスにおけるFlashの拒否）には強い反対意見もあったものの、Adobeは最近、FlashからHTML5への変換ツールのリリースなど、HTML5の採用に向けて大きな動きを見せています。そして先週末、Adobeはウェブ開発者がHTML5ウェブページやアニメーションを作成できるよう支援することを目的とした新しいソフトウェア「Edge」をリリースしました。

Adobe Edge は、デザイナーが HTML5、JavaScript、CSS3 などの Web 標準を使用して、Web サイトにアニメーション コンテンツを導入できるようにする新しい Web モーションおよびインタラクション デザイン ツールです。

Adobeの今回の動きは大きな意味を持ちます。現時点では「1.0」ベータ版ではありますが、EdgeはAdobeのソフトウェア製品群の中核を担う存在となるでしょう。現状のEdgeは基本的なアニメーション機能に制限されており、単一のページレイアウトしか処理できません。しかし、AdobeのDreamweaverと同様に、Web開発者はEdgeで生成されたコードを閲覧・修正することができます。TUAWは他のAdobe製品との統合について質問し、統合は予定されているものの、時期は後日となるとの回答を得ました。

Edgeの約束にもかかわらず、AdobeはFlashが消滅することはないと主張し続けています。Adobeのクリエイティブソリューションアーキテクトであるジョン・コール氏は、「FlashとHTML5は長期的に共存する」と主張していますが、同時にHTML5が「大きな存在になるだろう」とも認めています。Edgeの最初のベータ版は、Adobe Labのウェブサイトからダウンロードできます。

[TUAW、インクワイアラー経由]