昨晩、iTunes 10と、Appleの主力メディア管理アプリが肥大化している問題について書きました。つまり、機能過多です。アプリはまだリリースされていなかったので、iTunes内でソーシャルネットワーキングを実現するというAppleの新たな試みであるPingについて、当初から多少の疑問は抱いていましたが、感想を述べることができませんでした。iTunes 10がリリースされたと同時にインストールし、すぐにPingに登録しました。

やはりダメでした。

iTunes 10のUIの変更点については、個人的には気に入っているものの、ここでは触れたくありません。全体的に見て、デザインチームは良い仕事をしたと思います（縦ボタンは別として）。これについては別の投稿で詳しく述べます。ここで私が注目したいのはPingです。これは役に立たず、不完全です。現状では、AppleはFacebookとTwitterの優れた機能（ストリームとフォローシステム）を真似て、いつものクパチーノらしい素晴らしさと融合させ、Last.fmらしい機能も加えて、ユーザーが全くがっかりしないふりをしようとしているように見えます。Pingの最初のバージョンには失望しました。目的が欠けており、ツールバーにタブが一つ増えただけで、iTunesに何か追加するものでもありません。まるでデモのように見えます。

Pingでは、フォローしたりフォローされたりすることで、友達と音楽の好みを共有できます。他の人の「いいね！」や投稿にコメントしたり、アルバムや曲へのリンクに短いコメントを添えて投稿したりできます。それだけです。さらに困ったことに、Pingには通知システムが全くありません。昨夜、どういうわけか134人のフォロワーを獲得できたのですが、その多くが私の投稿（少なくとも私が投稿しようとしたこと）にコメントしてくれたのに、私は何も知りません。何人かの「アップデート」にコメントしたのですが、おそらく彼らは気づいていないはずです。ナビゲーション機能はありません。自分のプロフィールを開くか、ユーザー名を検索して他のプロフィールを開くかのどちらかです。投稿されたアイテムを確認したい場合は、iTunes Storeに誘導されます。

Appleは1億6000万ものiTunesアカウントとクレジットカード情報を「いいように」活用しようとしたのではないかと思います。Pingはソーシャルネットワークではありません。Appleの購入システムの上位レイヤーです。「いいね！」や投稿にコメントするだけですが、これはトリックです。実際には、Appleのゲームに参加しているのです。iTunes Storeのアイテムへのリンクにコメントし、もしPingに夢中になれば、Pingのおかげで何かを購入することになるでしょう。結局のところ、お金が重要なのです。

確かに、結局はすべてお金の問題です。どの企業も、前進するために自社の努力や創造物を収益化したいと考えています。しかし、少なくともFacebookはきちんとした構造とソーシャルグラフを提供してくれていますし、Twitterはリアルタイム性を提供してくれています。これはAppleにとって初めてのソーシャルネットワーキングの試みなので、私が批判する権利はないと言う人もいるかもしれません。FacebookもTwitterも1億6000万人のユーザーベースでスタートしたわけではありませんが、どちらもPingよりもはるかに高性能で柔軟なシステムを提供していたことを忘れてはなりません。Pingは今のところ役に立たず、iTunes Storeから金を巻き上げるためのまたしてもつまらない手段にしか見えません。

「今は役に立たない」と言い続けているのは、AppleがPingを改善すると確信しているからです。もちろん、新機能を導入し、システムを改善するでしょう。通知機能、API、そしてより複雑なソーシャルグラフがPingに導入されるでしょう。ただ疑問に思うのは、ユーザーはより優れたPingが登場するまで、どれくらい待つつもりなのかということです。

これはAppleにとって最初で最後のソーシャルネットワーキングの試みになるかもしれない。気をつけろよ、スティーブ。