最近、iOSユーザーの方がAndroidユーザーよりも企業にとって価値があるのか​​どうかについて議論が交わされています。EvernoteのCEO、フィル・リビン氏は昨日この議論に加わり、プラットフォームによって収益がどのように異なるかについて言及しました。リビン氏は各プラットフォームを評価する際に、収益、獲得ユーザー数、開発者1人あたりの収益という3つの指標を用いました。これら3つの指標全てにおいて、iOSはEvernoteの収益全体の約3分の1を占める、最も大きなプラットフォームでした。EvernoteはiOSで多くのユーザーを獲得しており、iOSアプリプラットフォームにおける最も成功した事例の一つと言えるでしょう。

Evernoteは、Windowsユーザーよりも高い収益成長率と、より長い期間にわたるサービス利用を誇るMacユーザーを高く評価しています。ただし、Windowsユーザーの収益は依然として24%、Macユーザーの収益は20%です。リビン氏は、なぜAppleユーザーがEvernoteのサービスに高い料金を支払う意思があるのか​​理解に苦しみ、さらに、デスクトップ版が依然としてEvernoteの収益の44%を占めているという事実を踏まえ、デスクトップ版を無視すべきではないと指摘しています。

VentureBeatのモバイルサミットでの講演で、リビン氏は、自社サービスのユーザーのほとんどは短期間の利用で戻ってこないものの、戻ってくるユーザーはEvernoteに多大な収益をもたらすと指摘しました。例えば、2008年3月に登録した31,334人のうち、3ヶ月後に残ったのはわずか11,000人でした。その月、これらのユーザーはEvernoteにわずか700ドルの収益をもたらしましたが、2011年1月には10,000ドル以上の収益をもたらしました。リビン氏は、この理由について、ユーザーがサービスを使い続けるにつれて、その価値に気づき、最終的にプレミアム機能に加入するようになると述べています。

[VentureBeat経由]