Patently Appleが本日公開した新たな特許デザインは、AppleがiOSの将来のバージョン、おそらく今年後半にリリースされるiOS 5で実装される可能性のあるインターフェース要素を示唆しています。特許では詳細な情報は提供されておらず、Appleが作成したモックアップはiOS製品の最終版スタイルには程遠いものですが、いくつかのアプリでインターフェースがどのように変更されるかについて推測する手がかりにはなります。

この特許で、AppleはiTunes Storeの閲覧とアドレスブックへのアクセスに焦点を当てています。主なコンセプトは、アイテム（曲、アーティスト、さらには連絡先など）の生のリストを、縦方向のリストではなく「タイル」に基づいた、視覚的に豊かな体験へと進化させることにあるようです。何かピンとくるでしょうか？確かに、最初はWindows Phone 7のUIを思い浮かべましたが、Appleがここで構想している実装は全く異なります。オンラインに投稿されたスケッチを見る限り、このデザインはFinderの標準アイコン表示とiTunesのアルバムアートのスクリーンセーバーを組み合わせたような印象です。iTunes Storeのアルバムと曲がグリッドに表示され、アドレスブックには友達全員のサムネイルが並ぶ別の連絡先表示があり、さらにアプリ内で現在会話中／編集中の連絡先のサムネイルが前面に表示されます。Appleはこれらを「セグメント化されたグラフィカル表現」と呼んでおり、一見すると、テキストのリストではなく、サムネイルとグラフィックに基づいた、OSとのより視覚的なインタラクションを目指しているように見えます。

特許からは、AppleがiTunes Storeの音楽セクションやiPodアプリのデザイン変更を計画しているかどうかは不明ですが、将来iOSがブラウジングに新たなアプローチを採用することは間違いありません。テキスト表示を減らし、紙のようなリストを減らし、サムネイルを増やすことでタッチ入力に最適なものになるはずです。特許のアドレスブックのセクションにも同様のアプローチが見られ、iPhoneの「お気に入り」などのサードパーティ製アプリと非常によく似た機能について詳細に説明されています。

Appleはこの新しいタイル型UI要素を非常に気に入っているようで、iTunes Storeでの使用以外にも活用される可能性が高い。実際、Appleはこれを他のiOS要素にも拡張することを検討しており、特許図5にはその具体例として、新しいアドレスブック形式が見られる。

特許によれば、グラフィカル表現510は、シードアドレス帳の連絡先の写真またはその他の表現である可能性がある。写真はグリッド状のセグメントに分割され、少なくとも一部のセグメントはアドレス帳内の別の連絡先に関連付けられている。セグメント512や514などの各セグメントは、アドレス帳内の別の連絡先の写真を提供するだけでなく、シード連絡先の写真の一部も示す可能性がある。

写真のサムネイルをタップするだけで、連絡先に電話をかけたり、SMSを送信したり、メールを送信したり、FaceTimeで連絡したりといった操作を簡単に行うことができます。繰り返しになりますが、リストをスクロールして何十ものメニューやボタンをタップするよりも、はるかに直感的な操作です。さらに、考えてみれば、Appleはこの洗練されたアドレスブックの再設計を、（噂によると）開発中と噂されているソーシャルサービスと統合し、すべての連絡先にプロフィール写真とメールアドレスやユーザー名などの詳細情報を追加することもできるでしょう。

過去数ヶ月間、Appleが「より視覚的な」iOSのアイデアを実験していたことを示唆する特許がいくつか公開されました。スパイラルUIはその好例です。上記の特許は、奇妙なスパイラル状の写真ギャラリーよりも理にかなっていると個人的には思います。iOS 5のインターフェースの変更については、数週間後に詳細が明らかになるかもしれません。