出版社や企業が、TwitterやFacebookのソーシャルフィードからニュースや記事をフィルタリングしたいiPadオーナーにパーソナライズされたコンテンツを提供しようと苦戦しているという傾向を受けて、AOLはEditionsというFlipboard風のiPad向け雑誌をこの夏リリースする予定だとBusinessInsiderは伝えている。現在ウェブ上で公式ランディングページが公開されてチラ見せしているEditionsは、Flipboardよりはるかに複雑なソリューションになるようだ。2010年のiPadアプリはTwitterやFacebookアカウントで共有されたリンクをすべて取得し、フィルタリングやスマート認識アルゴリズムを一切適用しないのに対し、Editionsはユーザーに関連があり、ユーザーの場所に関連するコンテンツのみを表示するようにインテリジェント化しようとしている。それは1日1回配達される日刊新聞を彷彿とさせる。FlipboardとNews Corp.のThe Dailyを合わせたようなAOLのEditionsでは、ソーシャルフィードのトップストーリーの表紙を作成したり、TechCrunchやEngadgetなどAOL所有の出版物のコンテンツをすべて集約したりもする。

これらの記事を選ぶために、Editionsはあなたのソーシャルネットワークが推奨している内容、彼らが興味を持ちそうな一般的なトピック、そしてあなたの所在地（ローカルニュースを配信するため）を考慮します。さらに、あなたがどの記事をクリックしたか、そしてどれくらいの時間をかけて読んだかを考慮し、時間の経過とともに調整していきます。

Editionsはウェブサーフィンに代わるものではなく、新聞のように1日1回配信されます。テムキン氏は、AOLの利用統計によると、人々はiPadを携帯電話のように一日中チェックするわけではないと指摘しました。むしろ、利用は朝と夜、つまり人々が家にいてゆっくりと読書をする時間にピークを迎えます。

Editionsは今夏（9月20日までとされている）、iPadでのみローンチされる予定だ。AOLはAndroidタブレットがそれほど普及するとは考えていないからだ。ニュースの自動パーソナライゼーションをめぐるあらゆるコンセプトと同様に、このアイデアは興味深い。しかし、News.me（同様のコンセプトを採用し、URL短縮サービスbit.lyの開発元が手掛ける）やYahoo!の次期Livestand、そして昨年のEllerdale Project買収の結果としてニュースフィルタリング機能を向上させる新アルゴリズムを大いに活用すると噂されるFlipboardの次期バージョンなどとの熾烈な競争に直面することとなる。Flipboardは最近、わずか2か月強でアプリの利用が3倍、ユーザーベースが2倍になったと発表した。