AppleがiOS 4.2でAirPlayを導入したとき、シンプルなオーディオジャックでスピーカーに接続されたAirPort Expressステーションに音楽をストリーミングできる古いAirTunesテクノロジーのおかげで、音楽とビデオのワイヤレスストリーミングがiOSデバイスとデスクトップのiTunesにもたらされました。ストリーミングがAirPlayの名前に統合された後、過去数か月間にいくつかのハッキングにより、iOSおよびMacユーザーは、iPhoneやMacなどのサポートされていないデバイスでストリーミングを有効にすることができました。しかし、開発者のJames Laird氏は、オーディオとビデオの受信機能を単にアクティブ化するのとは別の目的を達成しました。Appleが外部音楽スピーカーにオーディオをストリーミングするために使用するAirPort Express（およびAirTunes）の秘密鍵をリバースエンジニアリングすることにより、オープンソースのAirPort ExpressエミュレーターであるShairPortをリリースしました。

彼女が引っ越してしまい、Airport ExpressのWi-Fiアクセスポイントが使えなくなってしまいました。ApExエミュレーターは簡単に見つかるだろうと思っていました。オープンソースアプリがいくつか出回っているからです。ところが、Appleが公開鍵暗号方式を採用していて、ApExの中に秘密鍵が隠されていることを知ってがっかりしました。そこでApExを分解し（接着剤で固定されたケースを開けた時の傷跡がまだ残っています！）、ROMをダンプしてリバースエンジニアリングで鍵を抽出しました。

ShairPortのコンセプトは非常にシンプルです。Appleやサードパーティ製の公式AirPlayデバイスへのアプリからのストリーミングを可能にする代わりに、SharePortはAppleが使用するクラックされた秘密鍵を利用することで、あらゆるソフトウェアやハードウェアをワイヤレス音楽レシーバーに変えることができます。このプロジェクトはオープンソースであるため、AirPort ExpressステーションがAirTunesプロトコルを介して行うのと同じように、音楽をストリーミングするハードウェアレシーバーやアプリケーションを誰でも構築できます。

メーカーがこのハックを採用して自社デバイスをAirPlayレシーバーに改造する可能性は非常に低いでしょう（公式AirPlayパートナーになれるのに、なぜハックを使う必要があるのでしょうか？）。しかし、今週はソフトウェア面で興味深い展開が見られるでしょう。ShairPortはどこにでもインストールできるため、これまでAirPort Expressでしか利用できなかったAirPlay機能を、ゲーム機、コンピューター、モバイルデバイスで利用できるようになる可能性が開かれます。

ShairPort をここからダウンロードしてください。[MacRumors 経由]