ここ数ヶ月、TestFlightは多くの開発者にとって、iOSアプリケーションの内部「ベータ」ビルドをテスターに配布するお気に入りの方法となっています。AppleがiOS 4で導入した無線(OTA)インストール方式のおかげで、TestFlightのようなサービスでは、統合ウェブインターフェースを利用してテスターのUDID(iOS 5では非推奨)やその他のデバイス情報、アプリのインストールデータを収集できるため、開発者は.ipaファイルをテスターに手動で送信する手間が省けます。TestFlightは、その使いやすさ、美しくデザインされたウェブアプリ、そしてユーザーからの支持により、大きな成功を収めてきました。TechCrunchが指摘しているように、同社は開発者向けの新しいSDKをリリースすることで、開発者がテスターやベータアプリからさらに多くのデータにアクセスできるようにすることを目指しています。
こちらから入手可能なSDKは、TestFlightをインストールしたアプリにセッション、クラッシュレポート、チェックポイントを提供します。これにより、開発者はテスターがアプリをどのように使用しているのか、そしてアプリ内に配置された仮想「チェックポイント」(レベルベースのゲーム、イースターエッグ、新しく珍しいインターフェースなど)を通して、テスターの進捗状況を把握できるようになります。アプリ内アップデート機能により、TestFlightのSDKで構築されたベータ版アプリは、利用可能なアップデートをユーザーに直接通知するため、メールでTestFlightのアップデートを確認する必要はありません。同様に、アプリ内質問機能により、開発者はベータ版アプリ内で簡単なアンケートを直接実施できます。
- 無線(OTA) - 手間いらずのアプリ配信。ベータ版アプリを無線で簡単に配信できます。シンプルで、手間いらず、そして魔法のような体験です。
- チーム管理- 全員の参加を促します。デバイスを管理し、カスタム配布リストを作成して、ビルドを無線で送信します。
- フィードバック- メモを取得。アプリ内フォームやメールでより多くのフィードバックを集め、ダッシュボードに整理しましょう。
- レポート- ベータテストのブラックボックス。ベータテストの謎を解き明かしましょう。どのテスターがアプリをインストールしたか、テストを開始したか、メールの招待状を開いたか、もう迷う必要はありません。レポートはベータテストの透明性をリアルタイムで実現します。
- チェックポイント- 洞察を記録します。アプリ全体にチェックポイントを配置することで、テスターのエンゲージメントを監視し、アプリ内質問を促します。
- クラッシュレポート- クラッシュしても、焦る必要はありません。環境スナップショット、セッション全体のアクティビティ、NSLog を含むリアルタイムレポート。
- エンタープライズ- エンタープライズ署名IPA。TestFlightの全機能を無制限のデバイスで無料で利用できるという追加のメリットがあります。
- アプリ内質問- 調子はどう?チェックポイントに到達した瞬間に質問して、必要な回答を得ることができます。
TestFlight SDKを使用すると、ベータテスターによるアプリケーションのテスト状況を追跡できます。アプリケーションを使用しているテスター、デバイスのモデル/OS、アプリケーションの使用時間、テストセッションのログ、発生したクラッシュの自動記録など、シンプルな使用状況情報をすぐに追跡できます。
SDK を最大限に活用するために、Checkpoint API を提供しています。
Checkpoint API は、テスターがアプリケーションをどのように使用しているかを正確に追跡するのに役立ちます。ゲームでレベル 5 をクリアしたユーザー、Twitter にハイスコアを投稿したユーザー、あるいはあまり知られていない機能を見つけたユーザーなど、気になる情報があれば、たった 1 行のコードでこれらの情報をすべて収集できます。アプリが何回クラッシュしたか、パワーテスターは誰なのか、など気になる情報もすべて Checkpoint API がサポートします。
TestFlight SDKによって収集された情報は、リアルタイム、またはアプリがバックグラウンドに移行/終了した後にウェブダッシュボードに送信されます。このSDKは数ヶ月前から厳選された開発者とテストを行っており、新機能はコミュニティで非常に好評です。TestFlightを利用している開発者には、Spotify、Adobe、InstapaperのMarco Arment氏、The Iconfactory、Halfbrickなどが含まれます。もちろん、このサービスを初めて試用する数千もの小規模な「インディー」開発者もいます。
TestFlight SDK は Apple のエンタープライズ配布もサポートしており、こちらから無料でダウンロードできます。
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