レビュー: iPhone用FLACプレーヤー

レビュー: iPhone用FLACプレーヤー
レビュー: iPhone用FLACプレーヤー

デジタルミュージックライブラリを大切にし、品質にもこだわる方なら、FLACフォーマットがどのようなものかご存知でしょう。Free Lossless Audio Codec(FLAC)は、高度な(無料かつオープンソースの)オーディオ圧縮コーデックで、元のオーディオデータの完全なコピーを解凍できます。つまり、最先端のリッピング技術と(欠点として)巨大なデータファイルを生成する高品質な圧縮方式です。大切なCDを紛失しても、FLACのデジタルコピーがあれば、完全な複製を手に入れることができます。

例えば、標準的な13曲入りアルバムは最大450MBのサイズになることがあります。ビートルズのコレクションをFLACでエンコードするとどうなるか考えてみてください。

FLACは素晴らしいフォーマットですが、MP3などの他の規格ほどハードウェアメーカーのサポートは進んでいません。iPhoneユーザーにとっては幸運なことに、FLAC用のアプリがあります(Appleさん、すみません。もう商標登録されているのは承知しています)。iPhone(iPadにも対応、ユニバーサルアプリです)用のFLAC Playerを使えば、ロスレスのアルバムや曲をiDeviceにインポートして聴くことができます。

インターフェースはシンプルで、iTunesの「Apps」ファイルマネージャーにFLACファイルをドラッグするだけです。ファイルのサイズによっては、同期が完了するまで数分かかる場合があります。このアプリは、アルバムカバーアートとテキストドキュメント、iOS 4でのバックグラウンド再生、そして曲のブックマークをサポートしています。

技術的な話になりますが、FLAC Playerは最大24ビット、96kHzのファイルをデコードし、ハードウェア出力は最大16ビット、48kHzです。簡単に言うと、Boseのヘッドホンを接続したところ、驚くほどの音質が得られました。コレクションを分割したり、曲をブックマークしたりできる機能は特に便利でした。FLACアルバムをたくさん持ち歩く場合、この機能は本当に便利です。

FLAC PlayerはApp Storeで9.99ドルと、決して安くはありません。音楽愛好家や専門家といったごく限られたユーザー層向けの、高価なニッチアプリなので、購入前によく検討することをお勧めします。しかし、総合的に見て、必要な機能は十分に備えており、見た目も美しく、目障りではありません。FLACコレクションに興味があるなら、これはおすすめです。

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