米国の大手雑誌出版社であるタイム社は、Fortune、Sports Illustrated、TimeといったiPad向け雑誌の今後のアップデートにおいて、Appleのアプリ内サブスクリプションを導入する予定がないと発表した。このニュースは、同社が先週Appleと契約を締結し、印刷版の購読者にiPadでデジタルコンテンツへの無料アクセスを提供することを明らかにした後のことだ。これにより、アプリによる購読者のステータス認識と無料コンテンツ配信を禁止していたタイム社とAppleの間の膠着状態が打破された。開発者の期限が6月30日と設定されていることを考えると、タイム社がどのようにして既存のアプリをストアに維持していくのかは現時点では不明である。
AdAge の報道によると、タイム社の消費者マーケティングおよび販売担当副社長のスティーブ・サックス氏は、タイム社が定期購読を導入しないことを「選択した」と認めたが、将来的に定期購読が利用できるように雑誌アプリをアップデートする可能性は完全には否定されていないという。
「我々はそうしないことを選択した」とサックス氏はインタビューで語った。「なぜなら、提携先を選ぶ際、我々の原則の重要な部分には、もちろん製品の見た目や使い心地が消費者にとって素晴らしいものであること、価格条件を設定できることなどが含まれるが、加入者に関する重要な消費者データを受け取ることも含まれるからだ」
「これは、Appleと合意に至っていない大きな問題の一つです」と彼は述べた。もちろん、状況はいずれ変わる可能性もある。「将来的にiPadでデジタルサブスクリプションを導入する可能性も排除しません」
タイム社がAppleのサブスクリプション規約に同意できなかったのは明らかだ。この規約では、ユーザーはiTunesアカウントでログインし、Appleに定期購入ごとに30%の手数料を支払い、読者が出版社への個人情報提供を拒否できるようになっている。これは出版業界がターゲティング広告を表示するために頼りにしている重要な詳細事項だ。タイム社の本日の発表は、多くの米国出版社がAppleのサブスクリプションシステムに乗り換えているという最近の報道を受けてのものだ。先週のハーストや、本日のコンデ・ナストは、月額および年額のアプリ内サブスクリプションを提供するiPad版「ザ・ニューヨーカー」をリリースした。
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フェデリコはMacStoriesの創設者兼編集長であり、アプリ、開発者、iPad、iOSの生産性向上に焦点を当ててApple関連の記事を執筆しています。2009年4月にMacStoriesを設立し、以来Apple関連の記事を執筆しています。また、アプリの世界を探求する週刊ポッドキャスト「AppStories」、メディアなどを楽しく探求する「Unwind」、そしてポータブルゲームと携帯ゲーム機革命をテーマにした番組「NPC: Next Portable Console」の共同司会者も務めています。