6月のWWDCで行われたポッドキャストに関するセッションで、Appleは今年後半にポッドキャスト分析機能を導入すると発表しました。本日、この機能はAppleのコンテンツクリエイターポータルであるiTunes Connectの一部としてベータサービスとして公開されました。リリース時点では、ポッドキャスト制作者が利用できるデータには、ユニークデバイスダウンロード数と再生指標が含まれます。
これまで、ポッドキャストの分析機能は未成熟でした。プロデューサーはダウンロード数を追跡することはできましたが、ダウンロードに関わったユーザー数や、聴取時間を把握する方法はありませんでした。こうした機能は、一部のポッドキャストプロデューサー、特にラジオ業界出身のプロデューサーが、かねてよりAppleに実装を強く求めてきたものです。
本日導入されたベータ版により、プロデューサーはデバイス別ユニークダウンロード数を追跡し、リスナーが番組を視聴をやめるまでの視聴時間を示すグラフを表示できるようになります。データはユーザーのプライバシー保護のために集約されますが、それでもポッドキャスターがこれまで入手していた情報よりもはるかに多くの情報が得られます。
データはiOS 11以降でApple Podcastsアプリを使用しているユーザー、またはmacOSでiTunes 12.7以降で視聴しているユーザーに限定されているため、一部の番組制作者にとっては有用性が限られています。例えば、Apple Podcastsのリスナーは、私たちのポッドキャスト「AppStories」のリスナーのわずか5%強を占めており、この数字はiOSの全バージョンでアプリを使用しているユーザーをカウントしています。
こうした分析手法の大きな推進者の一つは、ポッドキャスト広告のパフォーマンスをより詳細に測定したいと考えている大手ブランドの広告主です。近年、ポッドキャストが急成長し、制作会社が大手広告主の獲得を目指す中で、ウェブ上で利用されているような分析手法へのプレッシャーが高まっています。ポッドキャスト分析が、クリックスルー率などの指標が他のオンラインメディアの広告収入に与えた影響と同様の効果をポッドキャストの広告料金にもたらすかどうかは、まだ分かりません。
ベータ版は podcastsconnect.apple.com/analytics から入手できます。
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