5月に初めてMac版AirServerをレビューした時、iOSデバイスからローカルネットワーク上のMac画面に音声、写真、動画を送信できる、非常にシンプルで安定したユーティリティだと感じました。2010年11月にAirPlayがリリースされて以来、Appleのストリーミング技術を非対応デバイスで利用できる非公式アプリやハックが数多く登場しています。AirServer以外にも、iOSデバイスをAirPlayレシーバーに変えるアプリや、Macの人気アプリでさえ音楽配信にAirPlayを採用しているものがあります。

AirServerは当初、シンプルなメニューバーアプリとしてリリースされましたが、初版以来、Macに「AirPlayをあらゆるデバイスに」提供することを目指してきました。他の開発者による同様のハックがMacを写真や動画のレシーバーにすることに焦点を当てていたのに対し、AirServerはiOSからOS XにAirPlay経由であらゆるものを送信できるスタンドアロンソリューションというコンセプトを進化させてきました。このアプリは最終的に、ジェイルブレイクされたデバイス向けにiOSにも対応し、今年初めにはiOS 5とLionの初期サポートも開始しました。

昨日リリースされたAirServer 3.0では、開発者たちはAirServerを徹底的に再設計し、iOS 5のAirPlayとLionとの互換性を最大限に活用できるようにしました。昨晩このアプリをテストしたところ、iOS 5のGolden MasterリリースとOS X 10.7.2で既に問題なく動作しています。AirServer 3.0を環境設定パネルとしてインストールし（iCloud風の新しいアイコンも追加されました）、Macに名前（iOSのAirPlayデバイスリストに表示される名前）を割り当てれば、音楽、写真、動画をMacに送信できるようになります。しかし、以前のバージョンのアプリとは異なり、AirPlayストリーミングのサポートは劇的に改善されています。私の環境では、音楽が途切れることは一度もありませんでしたし、写真と音楽を同時に送信することも可能です。 iOS 5のおかげで、AirServerは写真、スライドショー、ビデオ間のシームレスなストリーミングトランジションを統合しました。iOSの写真アプリからのAirPlayスライドショーをサポートし、AirPlayで写真が切り替わる際にMacの画面に表示されるアニメーションも含まれます。曲、写真、スライドショー間のトランジションは、AirServer 2よりもスムーズで自然です。

AirServer 3.0の大きな変更点はビデオストリーミングです。新バージョンでは、QuickTime PlayerがPerianベースの独自のビデオプレーヤーに置き換えられ、ネットワークストリーミングとマルチディスプレイに最適化されています。カメラロール、YouTube、Safariからいくつかの動画をAirPlayビデオストリーミングで試してみましたが、従来のQuickTimeベースのストリーミングと比べて驚くほど優れています。プレーヤーの見た目も美しいですが、さらに重要なのは高速化で、iPhoneやiPadから動画を読み込む際の読み込みが以前よりもはるかに速くなりました。ビデオプレーヤーは全画面モードで使用したり、ウィンドウのサイズを変更して画面の一部を埋めることもできます。

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