iPadに望むのは、シングルタスクの優れた体験だけだ

iPadに望むのは、シングルタスクの優れた体験だけだ
iPadに望むのは、シングルタスクの優れた体験だけだ

はっきり言います。iPadでマルチタスクなんて必要ありません。ましてや、10インチのポータブルタブレットでマルチタスクなんて必要ありません。でも、この話に入る前に、マルチタスク問題全体について少し「背景」を説明しておく必要があると思います。

まず、ジョン・グルーバーのこの投稿を読んでください。iPhone に「バックグラウンド処理」がない理由が説明されています。

iPhoneのユーザーインターフェースの圧倒的なシンプルさは、プロセスを管理するためのインターフェース要素が全く存在しないことに起因しています。タスクマネージャーもメモリメーターもありません。何が実行されているのかを知りたい場合は、単に現在開いているアプリ名を確認するだけで済みます。

実際、iPhoneは「ヒューマンインターフェース」の最も優れた例です。つまり、見ているものを実際に操作しているのです。MacでメールとYouTubeを同時に起動することはできますが、必ずしも動画を見ているわけではありません。ミリンド・アルバレス氏がSmokingApplesの記事で述べているように、マルチタスクはワークフローの一部になり得ますが、必須ではありません。一度に1つのアプリに集中できるようにしてくれるMacアプリケーションを見てみてください。それらは基本的に、シングルタスクをワークフローに再び取り込んでいるのです。

マルチタスク対応のポータブルデバイスは必要ありません。必要なのは、シングルタスク指向でありながら多目的に使える優れたタブレットだけです。そして、Appleはまさにそれを目指しています。一体どうやってあの画面で3つのアプリを同時に動かすというのでしょう?物理的な制限はさておき、まずはそのコンセプトそのものを見てみましょう。

iPad はマルチタスクを必要とする人向けではありません。

母はマルチタスクを必要としていません。そもそもマルチタスクとは何かすら分かっていないのです。でも、数回タップするだけで快適なブラウジング体験が得られる、直感的なマルチタッチ対応の「タブレットコンピューター」なら、きっと喜んでくれるでしょう。「ウィンドウのサイズを変えて」といった使い物にならない、安っぽいワークフローよりも、優れた集中型のユーザーエクスペリエンスの方が優れていると私は強く信じています。

マルチタスクが嫌いってこと?いいえ。ただ、iPadで新しい、今までとは違う体験をしたいだけなんです。一度に一つのタスクに集中する方が、すごく生産的になることもあるんです。

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フェデリコはMacStoriesの創設者兼編集長であり、アプリ、開発者、iPad、iOSの生産性向上に焦点を当ててApple関連の記事を執筆しています。2009年4月にMacStoriesを設立し、以来Apple関連の記事を執筆しています。また、アプリの世界を探求する週刊ポッドキャスト「AppStories」、メディアなどを楽しく探求する「Unwind」、そしてポータブルゲームと携帯ゲーム機革命をテーマにした番組「NPC: Next Portable Console」の共同司会者も務めています。