Cultured Codeが「Mail to Things」をリリース

Cultured Codeが「Mail to Things」をリリース
Cultured Codeが「Mail to Things」をリリース

iOS および macOS 向け Things の開発元である Cultured Code は本日、Things ユーザーが専用の Things Cloud メールアドレスを通じて新しいタスクをアプリの受信トレイに直接保存できる機能「Mail to Things」をリリースしました。

ここ数週間、AppStoriesとConnectedでシェアしたように、Thingsをデフォルトのタスクマネージャーとして試しています。今年初めにRyanがThingsのバージョン3.0をレビューした際に興味をそそられましたが、最近になってTodoistから少し離れて、Thingsのエレガントで落ち着いたデザインに浸りたいと思うようになりました。当分の間Thingsを使い続けるかどうかはまだ決めていませんが、使い続けるつもりです。締め切りや今後のタスクに対するThingsの思慮深いアプローチは、複数のプロジェクトと5人のチームを管理することに伴うストレスを軽減するのに役立っています。

とはいえ、TodoistがThingsよりも柔軟で統合性の高い機能をいくつか備えています。具体的には、クロスプラットフォームサポート、コラボレーション、そしてWeb APIを通じた自動化です。Thingsは、Todoistのような、主要プラットフォームすべてに対応したアプリや拡張機能を備えた、水平型のタスクマネージャーにはなりそうにありませんが、Cultured CodeはMail to Thingsで軽量なWeb自動化への第一歩を踏み出しています。

Mail to Things は、Things の受信トレイでタスクになるメッセージを転送するためのメール アドレスで構成されます。メール アドレスはアカウントに固有のものであるため、アプリの Things Cloud 設定パネルで有効にする必要があります。これにより、コピーしてアドレス帳に保存できる個人用のメール アドレスが生成されます。その後、Things でタスクに変換したいメール メッセージが届いたときはいつでも、その@things.emailアドレスに転送できます。数秒後、Things の受信トレイにメッセージがポップアップ表示され、元の件名がタイトルとして、メッセージ本文がタスクに添付されたメモとして表示されます。タスクのメモではテキストのみがサポートされています。メールの添付ファイルは、アプリがタスクの添付ファイルをまだサポートしていないため、Mail to Things によって破棄されます。

私がテストしたところ、Mail to Things は高速で信頼性がありました。メッセージを Things アドレスに転送すると、数秒後に正しい件名とメモが添付された新規受信トレイ項目として表示されました。Mail to Things は転送されたメッセージの件名から「Fwd:」の部分を削除せず、メッセージ本文の引用テキストも削除しません。ただし、どのメールクライアントを使ってメッセージを転送したかに関係なく、Things は常にmessage://メモの下部に、Apple Mail で個々のメッセージを再度開くための URL を含めてくれたのは嬉しい点です。これにより、Spark for iOS (残念ながら macOS にあるようなネイティブ Things 統合はまだ提供されていません) からメッセージを転送しながら、タスク内の URL をタップしてメッセージを参照する機能を維持できました。

もちろん、Mail to ThingsのアドレスをZapierやIFTTTなどのウェブオートメーションサービスに接続すれば、さらに面白くなります。Zapierでは、Zapier独自の「送信メールを送信」アクションを使って、Stripeからの通知をThingsのToDoリストに変換することができました。このアクションは、Stripe Radarの通知テンプレートをメールメッセージとしてThingsの受信トレイに送信します。

残念ながら、Cultured Code による Mail to Things の最初の試みの大きな欠点は、メール メッセージ自体からプロジェクトや期限を設定する構文がないことです。現在、Mail to Things に転送されたすべてのアイテムは受信トレイに届きます。件名に埋め込む特別なコマンドはなく、特定のプロジェクトにタスクを自動的に作成したり、事前に期限を割り当てたりすることはできません。この制限は、適切な Web API を提供していないほとんどのタスク マネージャーに共通しています1 : Mail to Things は、Web 自動化のパワーを Things にもたらすための単なる回避策であり、Todoist や Trello の Zapier アクションのような実際の API ベースの自動化の幅広さと深さは提供していません。

Mail to Things には限界があるものの、Things の受信トレイを手動で新しいタスクを作成する以上のものに拡張する効果的な方法になり得ます。Cultured Code には、メッセージがサーバーに届く前にタスクのメタデータを設定するための高度な構文を検討してほしいところですが、今のところは既存の Web 自動化のほとんどを Mail to Things のアクションに移行するつもりです。Mail to Things は Web ベースのタスクマネージャーほど多機能ではないかもしれませんが、Things は今の私にとって必要な ToDo アプリです。Mail to Things を使うと、メールメッセージや Web 通知をタスクに変換して後で処理できるようになります。Things の受信トレイで待っているタスクがわかるので、少しだけ便利になります。

Mail to Things は、アプリのバージョン 3.3 の一部として、既存の Things ユーザー向けに無料アップデートとして提供され、本日 iPhone、iPad、Mac の App Store でリリースされます。


  1. 参照:2Do と OmniFocus。↩︎

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