1週間前、Appleは開発者向けにメールを送信し、2019年2月27日よりすべての開発者アカウントに2要素認証を義務付けると発表しました。メッセージには、すべてのApple IDに適用されるAppleの2要素認証サポートページへのリンクが含まれていました。問題は、このサポートページでは、開発者からすぐに寄せられた多くの質問に回答がなかったことです。

開発者の方々から最も多く寄せられる懸念は、あるApple IDを使って開発者アカウントにログインしている人が、別のApple IDでログインしているAppleデバイスを使っても開発者アカウントにログインできるかどうかです。本日、Appleはこの問題をはじめとする多くの疑問に答える新しいサポートページを公開しました。特に2つのApple IDを使う場合について、AppleのFAQ形式のサポートページには次のように記載されています。

2 要素認証を有効にする場合、Apple Developer アカウント専用の信頼できるデバイスが必要になりますか?

いいえ。2ファクタ認証を初めて有効にする際は、信頼できるデバイスを使用する必要があります。ただし、2ファクタ認証を有効にしている複数のApple IDについては、同じ信頼できるデバイスを使用できます。また、信頼できるデバイスにアクセスできない場合は、SMSまたは音声通話で確認コードを取得できます。セキュリティを強化し、手続きを効率化するために、可能な限り信頼できるデバイスをご使用ください。

この文書では、次のような他の多くの状況も取り上げています。

• 2要素認証が有効になっているかどうかを確認する方法
• iOSデバイスまたはMacで複数のApple IDの認証コードを受け入れるように設定する
• 認証コードを受信できる複数の信頼できる電話番号を有効にする

サポートページの最後には、開発者が 2 要素認証を有効にできないその他の状況を Apple の開発者チームに報告するための連絡フォームへのリンクがあります。

先週Appleが開発者に送った最初のメールの時点で、このレベルの詳細が公開されていれば良かったのですが、Appleは開発者コミュニティから提起された懸念を明確に受け止め、ほとんどの状況に対応できるような詳細な説明をまとめました。よくある質問に回答することで、Apple Developer Relationsはサポートドキュメントに記載されていない特異な問題にも対処できるようになるでしょう。